電車はさまざまな部品や環境設備がなくては走ることができません。
その部品や設備は走るたびに削れたり古くなったりして、新しく取り替えなければいけなくなる事例がたくさんあります。
このページでは電車を問題なく動かすために必要な鉄道メンテナンスの事例を、鉄道の「症例ファイル」としてまとめました!
紹介する事例はほんの一部ですが、少しでも私たちの仕事イメージ持っていただけると嬉しいです!

ホームドアの設置による
安全性の向上
設置前設置後
ホームドアの必要性
ホームドアの搬入
工事で設置するホームドアは、電車に積み込み設置場所まで運搬します。
摩耗したトロリー線
古いトロリー線新しいトロリー線
トロリー線とは?
電車が走るために必要な電力を供給する、線路の上空に張られた電線のことです。
パンタグラフと直流1500Vが流れているトロリー線が接触することで、電車へ電気が供給されるため電車の動力源となっています!

電車線の張替工事の必要性

電気部
電車線の張替工事で使う「軌陸車」って?
軌陸車と呼ばれる、道路と線路の両方を走ることができる高所作業車両にて、線路に入り工事を行います!
摩耗したレール
摩擦した状態新しい状態
レール交換の必要性

軌道部
レール交換工事には厳しい仕上り基準がある!?
- 軌間:
- 左右のレール幅の誤差(0~-3mm)
- 水準:
- 左右のレールの高さの違い(±2mm)
- 高低:
- 軌道の長手方向に対する縦方向のズレ(±3mm)
- 通り:
- 軌道の長手方向に対する横方向のズレ(±3mm)
使う道具
- 水準器(ゲージ):
- 正しい軌道の幅になっているか、水準器(ゲージ)を使用し確認します。


車体の劣化した塗装
塗装前塗装後
塗装の必要性

車両部
塗装のポイント!
車両全般について8年を超えない期間ごとに定期検査で塗装を行っています。塗装表面の傷の補修や汚れを除去した後、客窓のガラス面など塗料が付着しないよう、細心の注意を払いながら処置することがポイントです。
塗装作業は基本1色塗ると乾燥まで1日必要で、EXEαは2色なので作業日数も2日かかります。さらに、ロマンスカーは最終工程で光沢維持や塗装劣化を防ぐためのクリヤー塗料を使用しているため、実は他の車両よりも手間と時間がかかっているんです!

車輪の傷(フラット)
フラットがある状態削正後の状態
車輪削正の必要性

車両部
作業のポイント!
1ヶ月間で行う車輪削正の業務計画が作成されており、その計画にのっとって1日2名で平均12軸~16軸(3両~4両)の車輪を削ります。大野総合車両所からの出庫時間を厳守しなければいけないため、早く正確に作業を進めることがポイントです!
老朽化した駅のトイレ
改修前改修後
トイレ改修の必要性

設計・コンサルティング部
設計のポイントとこだわり!
- 多様な利用者への配慮
- 多機能トイレ(オストメイト設備、ベビーベッド、車椅子対応など)
- ジェンダーレス対応や子供を連れたお父さんのための男女共用トイレ
- 視認性
- だれにでも分かりやすいトイレサイン
- 駅全体の動線、改札・階段・エレベーターからのわかりやすさ
- 安全面
- トイレ前の共用空間に死角を作らず、人目がある計画とし見通しの良い空間とする
- 緊急呼び出しボタンの設置など
- デザイン
- 流行に左右されずに普遍性の高いデザインとする
- メンテナンスが容易となる材料を選定する
電気部